県教委:体罰などで4人処分 今年度は大量計21人に /秋田

県教委:体罰などで4人処分 今年度は大量計21人に /秋田
2009年3月28日12時1分配信 毎日新聞

 県教委は26日、体罰があったとして県北部の高校野球部監督を務める30代の男性教諭を戒告処分とし、刑事事件や交通事故を起こした職員3人の処分も発表した。これで今年度の処分者は計21人と、「食糧費問題」で大量処分があった96年度と並ぶ多さ。うち逮捕者は3人に上る。
 男性教諭は昨年12月から1月の3回、各3人の1年生部員に練習に取り組む姿勢を指導する際、胸ぐらをつかんだりほおに平手打ちしたという。けがはなかった。生徒が県高野連や学校に連絡して発覚。教諭は1月26日から部活動謹慎処分となっている。
 器物損壊容疑で逮捕された横手市立白山小の仲谷安俊・前校長(53)は懲戒免職処分とした。示談が成立して告訴は取り下げられ、今月12日に釈放されたという。
 また1月10日に秋田市内のホテルで19歳の女性にわいせつな行為をした同市立小の50代の男性事務職員は停職6カ月。示談が成立し告訴は取り下げられて釈放されている。退職願が出ており県教委も受理の方針。
 さらに昨年9月に美郷町で交通死亡事故を起こした同町立小の30代の女性教諭は減給10分の1(3カ月)とした。現在は病気療養のため休職中という。
 これで今年度の県教委関係の処分者数は21人に達した。金田早苗・県教育次長は「すべての学校関係者が真摯(しんし)に受け止めるよう徹底指導する」と述べ、再発防止のため事例をまとめるワーキンググループを設置する考えを示した。【岡田悟】

3月28日朝刊

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